目次
『作曲少女~平凡な私が14日間で曲を作れるようになった話~』
なぜこの本を購入したの?
作曲に関する本は世の中にたくさんありますが、作曲初心者にオススメな本は限られています。オススメの代表的な本が以下の2冊です。
ヤマハミュージックメディア:『作りながら覚える3日で作曲入門』
ヤマハミュージックメディア:『作曲少女~平凡な私が14日間で曲を作れるようになった話~』
『作りながら覚える3日で作曲入門』は僕が一番はじめに読んだ作曲本です。
以前、記事にしました。
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『作りながら覚える3日で作曲入門』で実際に作曲入門してみた
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『作曲少女~平凡な私が14日間で曲を作れるようになった話~』(以下、『作曲少女1』)は表紙が専門書というよりはライトノベルっぽいので購入するか迷っていました。けれどオススメしている人が多く、続編や番外編も出版されているので試しに買ってみました。
『作りながら覚える3日で作曲入門』を読みながら作曲をし始め、スキマ時間に『作曲少女1』を読み進めていくうちにハマってしまったので今回、記事にしました。
情報
『作曲少女~平凡な私が14日間で曲を作れるようになった話~』
出版社 ヤマハミュージックメディア
著者 仰木日向
漫画・イラスト まつだひかり
ページ数 335ページ
内容
『作曲少女1』はタイトルの通り、とある女子高生が作曲を学ぶ物語です。
ぜひ読んでほしいので簡単なあらすじだけ紹介しますね。
簡単なあらすじ
主人公は平凡な16歳高校2年生の女の子、山波いろは。彼女は「何かしたい!」という思いから作曲を始めたのですが難しくてうまくいきませんでした。
困り果てたいろはは、同じクラスの黒白珠美に助けを求めます。
黒白珠美、通称、珠ちゃんはなんと高校生にして現役プロの作曲家なのです。
こうしていろはは、珠ちゃんから作曲を教えてもらいながら成長していきます。
内容としては、ライトノベル+音楽理論書に近いです。ただ難しい音楽理論ではなく、基本的なコードやスケールなどを分かりやすく解説してくれているので初心者でも抵抗なく読むことができます。
ただ、読んだだけで本当に14日で作曲できるかといえば難しいように思います。なぜなら少し技術が必要になるからです。
この本の作曲方法はメロディ先行です。メロディからキーを割り出し、コードをつけていく方法です。自分の鼻歌のメロディが何の音か分かればオリジナル曲作りやすいですし理想的です。
自分の鼻歌のメロディが何の音か分かる為に、作中では「耳コピ」を紹介しています。この「耳コピ」はその名のとおり曲を耳で聴いてコピー(再現)する方法です。「耳コピ」は時間をかけて習得する技術なので、めげずに挑戦しましょう!
ハマった3つのポイント
ここからは『作曲少女1』を読んで僕がハマった理由を3つのポイントに絞って述べます。
魅力的なキャラクターとストーリー
主人公の山波いろはは、明るい女子校生で話しかけやすい子です。対照的に黒白珠美は話しかけるなオーラ全開の大人しい性格の子です。ですが、いろはとの会話で珠ちゃんのツンデレぶりが徐々に出てきて面白いです。
そして、ストーリーも女子高生らしく青春してます。作曲初心者いろはと天才作曲家珠ちゃんの仲睦まじい瞬間やお互いの距離が離れてしまったりした瞬間が学生の頃の人間関係を思い出させてくれます。
気づけば、作曲を学びつつ二人を応援したくなるような自分がいました。
理論より作曲優先
前述でも述べましたが、難しい音楽理論の話は出てきません。初心者目線で可愛らしく珠ちゃんが教えてくれます。初心者に役立つスキルやどんな風に作曲していくのか具体的に教えてくれるので分かりやすかったです。
作曲でのメンタルケア
作曲を教える過程で時々、珠ちゃんが深いことを言う場面があります。好きとは何か?夢中とは何か?自分は何が好きなのか?といった作曲精神について考えさせられます。
こういう作曲する時の根本の作曲精神について述べる作曲本はあまりないので、作曲家の目線がよく取り入れられているなと感心しました。
まとめ|『作曲少女~平凡な私が14日間で曲を作れるようになった話~』を読んで
今回、『作曲少女~平凡な私が14日間で曲を作れるようになった話~』という本を紹介させていただきました。表紙に抵抗がある方もいるかもしれませんが、単なるライトノベルではないので一度読んで見ることをオススメします!
読み終えたらこの本の続編である『作曲少女2~転調を知って世界が変わる私たちの話~』もどうぞ!