目次
マイクの種類
ダイナミックマイクとコンデンサーマイク
マイクには、大きく分けて2種類あります。
ダイナミックマイクとコンデンサーマイクです。
ダイナミックマイクとは普段、皆さんが見慣れているマイクのことです。
カラオケに置いてあったり、アーティストの方がライブで手に握りしめている一般的な形状のものです。
コンデンサーマイクは、主にレコーディングで使用されるマイクです。
最近では、YouTubeの動画配信で使用される方が多いですね。
コンデンサーマイクの特徴
コンデンサーマイクは、一般的にはダイナミックマイクより繊細な構造で集音性(音を拾う感度)が高いと言われます。また、価格もダイナミックマイクより高価なものが多いです。
そしてダイナミックマイクより湿度に弱く、管理が大切だと言われます。
ファンタム電源
コンデンサーマイクにはその名の通りコンデンサー(電気を貯める電子部品)が使用されているので、電気を貯めるために電源が必要です。オーディオインターフェイス(ミキサー、マイクプリアンプ)とコンデンサーマイクを専用のケーブルで繋いで電力を供給します。
この電力供給方法をファンタム電源と呼びます。
なぜコンデンサーマイクは湿度に弱い?
では、なぜコンデンサーマイクは湿度に弱いのでしょうか?
それは、コンデンサーマイクに使用されている振動板(ダイアフラム)という金属の板が関係してます。
マイクは、音(空気の振動)を電気信号に変換しています。
音(空気の振動)を拾うために振動板(ダイアフラム)が用いられています。
ダイナミックマイク、コンデンサーマイクの両方に振動板(ダイアフラム)がありますが、薄さが違います。
コンデンサーマイクには、ダイナミックマイクと比べて非常に薄い(数ミクロン)の振動板(ダイアフラム)が用いられています。そのため、小さい音を拾うことができ集音性(音を拾う感度)が高くなっています。
要は、薄い板の方が厚い板より振動するので多くの音を拾えるということです。
ただ、非常に薄い為、外気の気温差や湿度に影響を受けてしまいます。
その結果、結露によりカビが発生したりホコリが付着してしまい、振動板(ダイアフラム)の劣化が進みます。劣化が進むことにより、ノイズの発生や集音性(音を拾う感度)の悪化へつながってしまいます。
以上の理由から、コンデンサーマイクは湿度管理が大切だと言われています。
コンデンサーマイクの保管方法
具体的な保管方法
では、コンデンサーマイクの具体的な保管方法について見ていきましょう。
保管方法には以下の方法が挙げられます。
・防湿庫(デシケータ)を使用
・ドライボックスを使用
・タッパーやパスタケースを使用
順に方法を解説します。
防湿庫(デシケータ)とは
カメラのレンズの保管によく使われますが、それ以外にも記憶メディア(DVD/CDなど)や、ギターの弦、コンデンサーマイクの保管にも使われている保管庫です。
何より見た目がすごくオシャレです。収納もスペースも多く、常に湿度を一定に保つオートドライ機能が付いています。
置くスペースと金銭に余裕があったら一番のオススメです。
安いものもありますが、ちゃんと管理したいなら2~5万円のものが良いと思います。
ドライボックスとは
カメラの保管によく使われるボックスです。乾燥剤を設置するスペースがあります。
そこに乾燥剤を設置することで湿度を一定に保ちます。また乾燥剤は専用のものを使用し、湿度を下げすぎないようにも注意してください。湿度を下げすぎるとマイクのゴム部分が劣化してしまうからです。また、湿度計が付いているものもあります。
タッパーやパスタケース
タッパーやパスタケースに乾燥剤を入れてドライボックスの代わりにしようという方法です。
安価なので、そこまで管理にこだわりがない人にオススメです。
パスタケースは縦おきなので、インテリアとしてもイケてます!
注意ポイント
ドライボックス、タッパーやパスタケースに乾燥剤を入れる場合、乾燥剤は定期的に交換してください。
交換頻度はお使いの乾燥剤に応じて行ってください。また湿度管理も忘れないでくださいね。
僕の保管方法
僕は、コンデンサーマイク1本目なのでドライボックスで保管してます。
本数が増えたり、湿度の管理や乾燥剤の交換が面倒になったら防湿庫(デシケータ)を購入しようと思っています。
ドライボックスには、アナログの湿度計をつけています。
デジタルだと高性能なものは値段が高いので、アナログにしてます。
コンデンサーマイクの湿度は40%前後にしてます。
ボックスにそのままコンデンサーマイク本体を入れるのも味気ないので、ホームセンターで買ったウレタンスポンジ敷いてその上にマイク本体を置いてます。
除湿剤は、ドライボックスのメーカーのオススメ品を使ってます。
まとめ|コンデンサーマイクの保管には気をつけて
今回、保管方法だけでなくマイクの構造や『なぜコンデンサーマイクは湿度管理に気をつけなければならないのか?』について解説しました。調べてみて僕自身、勉強になりました。
日本は梅雨があり、夏場に湿度が高くなるなど気温や湿度が変わりやすいので湿度管理には注意が必要です。
大切なマイクなのでしっかり管理しましょうね!